生き方に自由はあるか

landscape photography of black asphalt road with white line surrounded by brown grass field during daytime

「良い大学に行きたければ、恵まれた家庭に生まれなさい」
〜成人の自由にもとづく新しい世襲制〜

これは、あるニュースのタイトルです。

「形式としては子どもの自由な学業選択は成立しているが、実情としては、生まれた家庭の環境によって大きなハンディやボーナスがつくようになっていて、個人の努力で覆すのは大変難しい。そのさまは、さながら新システムの”世襲制”のようだ。」と、そのニュースでは言っていました。

学力格差については、いろいろなところで論議されたり、本が出版されたりしています。確かに経済的理由で、どんな学校に進学するか、どんな風に勉強をするか(塾や家庭教師)など、選択できる環境に差があるかもしれません。しかしそれ以上に違うのは、家庭環境によって生活習慣・情緒的安定性・金銭管理といった、勉強や努力効率の根底に関わる考え方が、親から子へと世襲されやすいという点ではないかと思います。ただでさえ親子は遺伝子を受け継ぐのですが、そこに核家族などで親しかモデルとなる大人がいない環境では、より社会環境的な要素までもが世襲しやすくなってしまうということなのです。

ただし、それは生き方を縛る決定的なものではないと思います。確かに親によって得られるものには、環境による差があります。しかし、親が良しとする価値観や手段だけを頑なに信じ、それに見合ったものばかり子どもにインストールしようとするのでなく、親以外の人間の価値観や手段も尊重し、子どもがそれらを身に付けるチャンスを妨げないことで、子どもの世界は広がってゆくし、もっと言えば親が自分の視界や考え方を広げてゆけば、親自身が環境を変えるチャンスにも恵まれるのです。

オプティライフクラブでは、関わる人の「最高最善の人生のサポート」をしています。
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